木造の耐震について
昨日、岐阜県の主催する講習会に参加してきました。
そこで教えていただいたことを少しだけ、お伝えしたいと思います。
”木造=耐震性に劣る”
このように考えていらっしゃる方もみえるのではないでしょうか。
実際木材は同じ樹種でも育った環境の天候、気温、地形など様々な要因で
性能が異なり、ばらつきがあります。
これは生き物だからです。
私たち人間と同じように個性があるのですね。
ではこのように個性のある木材、実際に構造計算をするときに使用する強度の値はどのように求めているのでしょうか。
それは、たくさんあるデータの中で下から5%の数値を用いているのです。
例えるなら、100人のクラスで下から5番目の人の成績をクラスの代表の成績とすることと同じです。
つまり、かなり下の方の成績の人の値を使っているということです。
実際に構造計算をするときには、このように求めた樹種ごとの基準強度にさらに安全率をかけています。
―かなり余裕のある結果になりそうですね。
ちなみに、下から5人に入っちゃうような木材を使ったら…?
それはもう見た目で明らかに弱そうだと思われるような材料なので、
実際に使われることはないそうですよ。
もっと具体的にいろいろと教えていただいたのですが、
長くなりマニアックになりそうなので、今日はここらへんで…。
また情報誌にでも載せようかな。
興味のある方は読んでみてください。
講義のあと実験にも参加しました。
木材の破断試験です。
機械にセットされたひのき 120角の柱材です。
すごくたわんでます!
「パンッ!」
とすごい音を立てて割れてしまいました。
ここでかかっていた荷重は400トン近く!
この木は天然乾燥の木だったそうですが、低温乾燥や天然乾燥の木はかなり粘って強いみたいです。
こうやって実際の実験を見る機会を頂いてとても勉強になりました!
井上工務店でも低温乾燥や天然乾燥の木を使った家づくりをしています。
家づくりのご相談はお気軽に井上工務店まで。
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井端 菜美